薬・アルコールの乱用があった発達障害の相談者、障害基礎年金2級が決定した事例

傷病名

広汎性発達障害(アスペルガー障害)

請求者

20代男性

結果

障害基礎年金2級(認定日請求)

依頼者の状況

請求者のお母様からのご依頼でした。初診日証明と診断書の入手が難しく、手続きに時間を要しました。大きな問題は2つ。子どもの頃から通院していたクリニックが廃院しており、初診日の証明が取れない点。もう一つは、主治医に診断書の作成を拒まれました。それは残念な事でしたが、気持ちを切り替えて転院。治療に時間をかけたおかげで、診断書作成にご協力いただけました。

請求のながれ

初診日については、廃院したクリニックの臨床心理士さんが作成した【個別の教育支援計画】(写し)を資料として提出。お母様が大切に保管して下さっていたおかげで、初診日は問題なく認められました。

診断書の“病状または状態像”欄に、乱用、依存等チェックが付いていましたが、時間をかけてしっかり治療を受けて頂きました。その結果、転院先の医師が診断書を作成してくださり障害年金の請求を行うことができました。また、薬・アルコールの影響を否定する文書を用意するなど、対策を講じました。

[ 社労士コメント ]

出来上がった診断書を読むと、病歴や病状欄に気になるワードが複数出てきました。認定不能となる事態を避けるべく、障害年金請求は慎重に進めました。今回の請求では、精神保健福祉士さんが協力的だった点と、お母様が息子さんに関係する書類をしっかり保管して下さっていたおかげで、認定日請求が認められたと思います。

薬物、アルコール等のキーワードがある場合は、請求にあたり、いつも以上に注意しなくてはいけないと実感しました。

目次